では、健康法としてのデトックスはどんなことをするのでしょうか。
■デトックスの基本
デトックス健康法の基本は、不必要な老廃物をすばやく体外へ排出することです。代表的な老廃物とその排出方法について、考えてみましょう。
<基本的な代謝のデトックス>
・尿酸やアンモニア
たんぱく質がアミノ酸に分解され、さらにアミノ酸が分解されるとアンモニアが生まれます。アンモニアは体に有害であるため、だいたいは無害な尿素に変換さ れます。アンモニアを尿素に変換するのは、主に肝臓の役割。尿素は、血液によって腎臓に運ばれ、濾しとられて尿として排泄されるのです。(一部は汗として 排出されます。)
・老化した細胞や変性細胞
体内の死んだ細胞は血液によって運ばれます。白血球によってさらに小さく分解され、腎臓で濾されて、尿として排泄されます。
・死んだ白血球や血管内のプラーク
血管内のプラークとは、血管の内側にこびりついた脂肪の固まりです。死んだ白血球やプラークなど、血管のなかでできる老廃物も、血液によって腎臓へ運ばれ、尿となります。
・腸内の排泄物
口から取り入れた食物は、体内の消化器官を通っていくにつれ、栄養分を吸収され、便となって排泄されます。
ところで、筋肉がエネルギーを作り出す時に老廃物として乳酸がでる、とよくいわれますが、それは間違いです。筋肉は、有酸素運動をしているときは ATP回路(クエン酸回路)によってATPを分解し、エネルギーを得ています。しかし酸素が不足していると、エネルギー発生時に乳酸エタノールがつくら れ、これが筋肉疲労の元となります。つくられた乳酸は、そのまま血液中にとどまったり排出されたりはせず、ミトコンドリアでエネルギー源として再利用され ます。乳酸は、からだに不必要な老廃物ではないのです。
<薬物代謝のデトックス>
からだには、体内に入りこんだ毒物や薬を、分解したり排出したりするメカニズムが備わっています。それは、からだの中で脳の次に大きな臓器である「肝臓」の役割です。
肝臓は人体の化学工場ともいわれるほど、さまざまな働きをしています。たとえば栄養素を分解・合成して利用しやすいようつくり変える代謝機能もその ひとつ。そして、からだに有害な物質や、外から入って来た薬、アルコール、体内で合成して不要になった物質なども肝臓に集められ、無毒化されて、腎臓から 膀胱を通って体外に排出されるのです。
■デトックスの効果
からだから老廃物をとりのぞく「基本的な代謝のデトックス」をすると、どのような効果が生まれるのでしょうか。
・発汗作用をうながすことによって、毛穴につまっていたゴミや汚れがおち、肌がキレイになります。
・便を出すことによって、便秘が治り、腸内に溜まっていた便から出ていた様々なも刺激もなくなるので、ニキビや吹き出物、肌荒れが治ります。
・体内から老廃物がなくなるので、細胞内の老廃物の蓄積による細胞分裂の異常が減り、体内の疾患原因も減ります。これらのことから、老化の歯止め効果が期待されます。
デトックス健康法は、肌がキレイになり、老化が防止されるアンチエイジングの効果があるのです。
ただし、巷でよくいわれている「デトックスで血液がサラサラになる」というのは、間違いです。デトックスをおこなうと、発汗がおこったり排便排尿が おこなわれたりして、体内の水分量は激減します。だからこそ、水を飲みながら(もしくは終わったあと大量に水分を補って)デトックスをしなくてはいけませ ん。体内の水分量が減るということは、血液はいわゆる「ドロドロ血液」になっているということですよね。
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